「ペニスの文化史」の中の「歴史に名を残すペニス」の章には、古今東西の文献や遺跡などから抽出した、歴史上特筆すべきペニス(その持ち主)が挙げられています。
この章で一番印象に残ったのが、「国民的英雄ヴィクトル・ノワールのズボンの膨らみ」でした。
ヴィクトル・ノワールは19世紀、革命に揺れるフランスで射殺され英雄化したジャーナリスト。
その死を悼み、全国から寄付が寄せられ立派なブロンズ像が横たわる立派な墓がつくられた。
墓の制作はリアリズムの彫刻家が担当したが、リアリズム作家故に、撃たれて横たわるヴィクトル・ノワールのズボンの股間部分に、突然死した男性に起こる反射的な勃起を忠実に再現。
現在も残るその墓のブロンズ像の膨らみの上にまたがったりさすったりする女性があとを絶たず、チンコ部分だけがピカピカ状態になっています。
参考図書;ペニスの文化史 Marc Bonnard (原名), Michel Schouman (原名), 藤田 真利子 (翻訳)