古代中国では精液は長寿の霊薬として考えられていました

ペニスの文化史」には「精液の文化史」という章があります。

今回は中国でのエピソードを紹介させていただきます。

古代中国では性交は道教(中国の3代宗教の一つ。睾丸マッサージもこれの修行から発生したようです)の思想に支配されていた。

男性の精液は種のようなもので、膣内射精により女性の体内で芽を出すのが妊娠であると考えられていた。

道教の信仰では、女性の卵子を始めとする子宮や膣の全ての分泌物の元となるのが「陰の気」で、精液とは男性の「陽の気」で、女性の「陰の気」が無尽蔵であるのに対して男性の「陽の気」の量には限りがあると考えていた。

その考えから、性行為は男性がそれを通じて女性の陰の気を吸収して精液に活力を補充するものでもあった。

中国では世界で初めての性学書や性交マニュアルが著された。
それらによると、精液を漏らすことなくできるだけ長く引き伸ばすのが理想の性交。
挿入時間が長ければ長いほど女性から「陰の気」を吸収できるからだ。
そこで、射精をコントロールするテクニックが重要視された。
同時に、中国では女性のオルガスムスも重要視された。
それは女性のためというよりは、男性の「陽の気」に最大限の活力を与えるためだった。

「尺八を吹く女性」「裏庭の花を摘む」は陽の気を強化する行為ではないものの、射精によって陰の気を失うこともないので、良い行為とされていた。

ちなみに「裏庭の花を摘む」ってのは肛門性交のことです。

いままで性交してきた恋人あるいは奥様に突然「アナルやらせろ」ってのはなかなか言いづらいと思いますが、「今日は裏庭の花を摘みましょう」なら雅で言いやすそうですね。

活用してみてください。

参考図書;ペニスの文化史  Marc Bonnard (原名), Michel Schouman (原名), 藤田 真利子 (翻訳)

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