「ペニスの文化史」には「精液の文化史」という章があります。
今回はインドのエピソードを紹介させていただきます。
タイトルをみて「すわ射精管理の話か!」と貞操帯などの話を期待なさった方がおられるかもしれませんが、若干違います。
昔のインドでは、わずかな期間でも禁欲すると精液が溜まりすぎて精液の変質を招くと考えられており、「変質」を防ぐために「ガチカ」という精液の質を管理する職業があった。
担当者は30才ぐらいの平民の娘で、美しく、胸と腰が大きく、医術により不妊にされていた。
「ガチカ」はインドの計時法で30分間のことで、30分おきに担当娘がマハラジャの射精の管理をした。
精液の質が、生まれてくる子ども-将来王となり国を統治する-の知性と行動を決定すると考えられていたからである。
国の繁栄がガチカの肩にのしかかっていたのですね。
マハラジャはマハラジャで普通に妻たちと性交するが、ガチカはその回数を常に把握して、間があいたりして身体のリズムが合わないとみると、身体を差し出す。
マハラジャがヤリたくない場合は手で抜くが、その際その精液は木綿の布に受け取られ、宮殿の秘密の庭で焼かれた。
ちなみに焼いて記録をつけるのにも係がいて、「王の降下物の番人」と呼ばれていた。
ガチカは高給で、閉経により退職となるが、王をも満足させるその素晴らしい技能ゆえに、すぐに夫をみつけることができた。
手に職最強。
ガチカについてもっと調べてみようと思い、「ペニスの文化史」が出典元とした「L’Inde impudique des maharajahs」という本の、マハラジャの射精管理についてChatGPTに聞いてみました
現時点のChatGPTが100%合っているという前提には立ちませんが、「ペニスの文化史」の記述と少し違っていて、射精管理をするのは訓練を積んだ「男性」となっていて興味深かったので転載しますね。
「射精のコントロール」という概念は、インド文化に限らず、さまざまな文化や歴史的な時代においても探究されてきました。精液を管理したり、射精をコントロールすることは、男性の生命力を含む貴重な物質であるという信念に関連しており、その保存や保全が健康や精神的な効果をもたらすと信じられていました。
『L’Inde impudique des maharajahs』という書籍では、イギリス植民地時代のインド諸侯国における性的実践や伝統について記述されています。この書籍によれば、一部のマハラジャ(インドの王族)は、性的なルーティンの一部として射精コントロールを行うと信じられており、「ガチカ」と呼ばれる召使いを雇って、精液の管理を手伝わせていました。
著者は、ガチカをマハラジャの性的な快感をコントロールし、早漏を防ぐために特別に訓練された男性として描写しています。ガチカは、特定のツボを押したり、ハーブの混合物を塗布するなど、様々な技術を使って射精を遅らせたり、防止したりしていました。著者はまた、ガチカがマハラジャの精液を小さな容器に集め、それを神に捧げたり、医療目的で使用したりしたとも示唆しています。
ただし、これらの主張の正確性や信憑性については議論があります。一部の学者や歴史家は、この書籍がセンセーショナルな情報や検証されていない情報に頼り過ぎていると批判しています。射精のコントロールや精液の管理が、インドの一部の文化的実践の一部であった可能性はあるものの、これらのトピックには文化的な感受性、批判的思考、そして歴史的な文脈を理解することが重要です。
参考図書;ペニスの文化史 Marc Bonnard (原名), Michel Schouman (原名), 藤田 真利子 (翻訳)