肉体的な原因と心理的な原因があります-早漏について-

今回は「リンガムマッサージ」から、「早漏」のお話です。

早漏とは、すべての性行為回数を100%として、50%以上において1分未満で射精したものと定義されています。

早漏は若年男性に多く見られ、アメリカの社会学者Laumannらによって35%と最も頻度の高い性機能障害とされています。

早漏の病因はまだ議論の余地があり、ほとんどの男性に明らかに心理的な要素があります。

自分が早漏であることを過剰に意識することは、「今回も早くイッてしまうかもしれない」と考えてしまい、それが自身に対して自己暗示のように機能してしまうという悪循環に陥る恐れがあります。

その悪循環を断ち切るために何をすべきか。

まずは、そういう自分を受け入れることです。
「自分が望むより早く射精してしまうが、完全に自分を受け入れている!」というような肯定感を持って、男性としての自分を受け入れていくことが大切です。

今その時の自分の状態に集中するリラクゼーション方法は解決の第一歩です。

これにより、性的興奮中にあなたの体でどのような思考、感情、感覚が上昇しているかについて、良い悪いを評価することなしに、意識的に知覚することができます。

さて、早漏には肉体的な原因と心理的な原因があります。

肉体的な原因

– 骨盤底筋が弱っている。
射精を制御するほとんどすべての筋肉は、骨盤底筋に直接的または間接的に関連しています。
ターゲットを絞ったPC筋トレーニングが非常に役立ちます。

-前立腺または尿道の炎症。
どちらかというと例外ですが、医師の診断で明らかにすることができます。

-性腺(精液のうっ血)+過剰なテストステロン。
若い男性に多く発生します。
この場合は、適度な加減でリンガムを刺激し、何度も何度も全身にエネルギーを行き渡らせることが有効です。

射精と勃起は独立した反射です。
なので、射精はやわらかいままのリンガムと勃起したリンガムの両方で起こる可能性があります。
したがって、勃起していないにもかかわらず、射精したいという衝動が生じる可能性は十分にあります。
この場合は、リラックスしてリンガムの直接的な刺激を断つことが大切です。

精神的・感情的な原因

早漏に悩む男性の多くはプライベートや仕事上のストレス、カップルの問題を抱えています。
恨みや怒り、欲求不満、無意識の拒絶も早漏の原因になります。

無意識のうちにオナニーをしていることを恥ずかしく思っているなど、「早く終わらせて安心したい」という習慣が根底にあります。
性的状況を十分に楽しむのではなく、早く終わらせたいという衝動は、しばしば意識的な性の認識の邪魔をします。

以下は著者ではなく、私の考えですが、早漏をそれほど嘆く必要はないような気がしています。

といいますのは、施術の経験上、比較的早く射精が訪れる人はリカバリも早いのをみてきているからです。

具体的には、同じ時間の範囲で、私のような遅漏の人間が1度しか射精できないところ、2度射精できる場合が少なくないのです。ぶっちゃけ羨ましい。

このことから、早漏の人というのは性エネルギーが高いと言えるのではないかと感じている次第です。

そういう話をしても早漏の方は「そんなこと言ってもこれでは長時間相手を楽しませられない」とお嘆きになるのですが、実際のところ長時間の挿入運動だけが相手を満足させるわけではないと思いますし、それどころか男女問わず長時間の挿入運動されるとしんどい、疲れる、痛くなってくる、という話もよく聞きます。

とはいえ、早漏で悩む方は、少しでも長く持たせたい、と悩んでいらっしゃることも事実だと思いますので、次回は早漏解決のヒントを紹介させていただこうと思います。

参考図書:Lingam-Massage (著) Jürgen Becker, Michaela Riedl

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