「リンガムマッサージ」から、前回は射精のメカニズムについて紹介させていただきました。
その「射精」の後に訪れる、誰が名付けたのか「賢者タイム」。 射精するために妄想を働かせたり手や指を細やかに動かしたりと己の持てる能力を総動員して必死になっていたのが、射精終えた途端、手のひらを返したように「いらね」となるのには、相応の理由があるようです。
「リンガムマッサージ」には、射精後のメカニズムについても書かれていますので紹介させていただきます。
射精後に退行期が始まります。
交感神経の影響で血液が勃起組織の「静脈還流弁」から流れ出し始めます。
収縮していた睾丸が元の位置に戻り、筋肉の緊張が減少し、呼吸、脈拍、血圧が正常に戻ります。
亀頭は特に敏感になっていて、触られると不快です。
そして、休息したくなったり眠くなったりします。 これは再生のために必要なプロセスです。
射精によるオーガズムの後、突然の性的な倦怠感が生じるのは、ホルモンの放出が欲求ブレーキのような働きをして、あなたの勃起組織が再び血液で満たされて勃起を起こすのを防ぐためです。
男性の中には、意識的にも無意識的にも射精後の元気のなさを感じ、「オーガズム後うつ」を経験します。
これがどうやら「賢者タイム」の正体のようです。
さらに著者は、続けます。
射精後の期間は、男性の体は精液を補充しようとあらゆる努力をします。
これを行うためには、精液の蓄積に関与するすべての腺がそのための物質を必要とし、その物質は血流から回収されます。
血液は、これらの物質が食べ物から直接摂取されない場合は、肝臓、腎臓、脾臓、脳から物質を摂取します。
中高年の男性は、射精の後数時間、わずかに弱ったり、疲れたりすることがあります 。
この疲れを改善するためには、射精後に天然のビタミン、栄養素、微量元素、特に亜鉛を摂取することは、年配の男性にとって有益です。
亜鉛は「ドバドバ出したい」と願う男性の間で大人気です。 私は亜鉛の摂取で精液が「ドバドバ」になるとはちょっと考えにくいと思っていますが、適量の摂取は理にかなっているようですね。
また、ジャップカサイの源流である、古代中国の思想である「タオ」には、長寿のために、セックスはしてよいけどとにかく精液を出すな、という教えがありますが、これも理にかなっていると言えますね。
次回は「早漏」について書いてみようと思います。
参考図書:Lingam-Massage (著) Jürgen Becker, Michaela Riedl