私のセラピスト仲間で長年チェンマイに住んでマッサージスクールを開いていた人がいます。その人は現地で優れたマッサージ店やタイ人以外入手難易度が高い物などをいろいろ見つけるのが得意というか鼻が効きまくる人で、チェンマイの優れたセラピストジャックのレッスンを紹介してくれたこともあります。
この友人は、自分が興味をもった術式があるとインドだろうがチベットだろうがピューっと飛んでいくような、いわばマッサージオタクなんですが、そんな彼女が今ハマっているセラピストのところで施術を受けました。
実は彼の施術は2022年2月に受けたことがありました。当時彼はお寺で施術をしていましたが、友人によると彼自身にもなんか霊力があるとのことです。自身はそれを特別ウリにしているわけではなく、自分に備わっているものが勝手に仕事しているという感じのようです。
で、その施術ですが、とにかく痛い。つらいところを捉えて離さないだけでなく、そこを容赦なく強く押すわビンビン弾くわで施術中絶叫、阿鼻叫喚。私もいい加減いい大人なんですけど、痛くて大声で泣いたのは久しぶりでした。
ただ、その痛みは彼の手や肘が体から離れた途端気にならなくなり、さっきまで「もういいです！やめてください！」と思っていた部位の血流だの氣だのが流れて軽くなるのが実感できるという素晴らしいものでした。
さて、今回先述の友人ともう一人の友人がその彼のところでチネイザンという腹部デトックスマッサージのレッスンを受けており、レッスン後にプライベートで受ける施術を見学していいよと言われたので見学させてもらいました。
セッションが始まるととても興味深いことが起こりました。施術する彼から始終ゲップが出るのです。日本だと恐らく眉を潜められたり「マッサージ中にゲップするなんて非常識」と低評価がつくのでしょうが、これは彼が霊力をつかっている証でもあるようです。さらに不思議なのは、施術している彼だけでなく見ている私からもゲップが出始めたのです。私は普段炭酸飲料を飲んだとき以外ゲップはしない人間です。これには戸惑い驚きました。私と一緒に見学している友人からも出ていました。彼いわく、このゲップはクライアントの体内の流れをブロックしているエネルギーがマッサージにより開放された時に、その波動が周囲に拡散し、彼や見ている周囲の人からゲップという形で出るとのことでした。「なるほどそういうことか」と一瞬納得しかけましたが、クライアントからだけじゃなくて周囲から出るってのはやっぱり不思議です。
実は、私はサラ寺院で修行したりレイキマスターからレイキを伝授されているのでレイキを扱えるはずなんですが、自分では自分の手になにも感じず「ほんとうに使えとるんだろうか」と思っていました。ですが、今回チェンマイに来て、自分の手をレイキを扱う友人たちの手で包まれたときに手のひらに弱電が走るのを感じました。つまり、レイキがでているのを実感できるようになったのです。またサラ寺院で人のオーラを見る訓練を受けたにも関わらず「なんも見えねえ」状態だったのが、友人たちのアドバイスで見るコツがつかめるようになり、実際友人のオーラを見ることができました。
後日、私がカルサイネイザンレッスンでモデルさんに施術していると、通訳の人と先生が盛んにゲップをしているのに気が付きました。聞くとこれはタイマッサージでも発生するとのことでした。日本ではお腹のマッサージやタイマッサージを受けに行ってもそんなふうになる人を見たことがありません。
私は自分には霊力的な素養はないと思ってきましたが、チェンマイにいるとこんなかんじで不思議なことをいろいろ経験するので（前いた宿にて、夜中にあからさまになにかの音が聞こえる。寝ている俺の尻に撫でられる感覚が走るなど。同じ宿でなんか見える人も同じ経験をしているのでなにかいると思わざるを得ない。）、まぁなんかのパワーが自分の中で育っているのかもしれんなぁ、ぐらいに思うことにしています。
さて、彼の施術ですが、記憶通りクッソ痛い。最初の方こそ深呼吸しながら平静を装えましたが、中盤以降体をくねらせて痛みをどうにかやり過ごそうとしていました。ただどんなに暴れても施術部位だけは動かさないことができたので「さすが俺はセラピストだな」と妙なプライドにうっとりしました。
今回も痛くて涙がでましたが、おかげで慢性的に痛かった腰や上がりにくかった腕の問題がかなり改善されました。みなさんに紹介して差し上げたいですが、施術がこのとおりかなり強烈なのと、店舗ではなくご自宅で（奥さん、こども、猫たちが始終うろうろ）なさっておられ、こちらが希望する日時で施術を受け付けるかどうかも定かでないようです。
