「ベニスの文化史」は驚きに満ちた本でしたが、「これはみなさんと共有しなきゃ!」と強く思ったのがこの「聖包皮」。
なんちゅうパワーワードか。
キリスト教カソリック教会には「聖遺物」といものが存在します。
これらは、キリストやマリアその他聖人たちの遺骸、遺骨、使った道具である、とされるもので、崇拝の対象となっているものだそうです。
有名どころでは、キリストが磔に使われた十字架であるとか、キリストが処刑されたときに被っていた茨の冠であるとか、生まれたキリストをペルシアから拝みにやってきた3人の博士の遺骸なんかがあるそうです。
さて、聖包皮。
これは割礼されたキリスト様のペニスの皮で、それが聖遺物となりこう呼ばれているとのことです。
私は包皮についてなにかしら思い入れがある人間ではありませんが、「ほうひ」という語感と「包皮」にまつわる諸兄の悲喜交々を思うと「聖包皮」という言葉が味わい深く、チンコの皮がうやうやしく扱われ有り難がられているのだと思うと、罰当たりとは思いながらも口角が緩んだ次第です。
参考図書;ペニスの文化史 Marc Bonnard (原名), Michel Schouman (原名), 藤田 真利子 (翻訳)