射精のメカニズム-「精液排出」と「射精」の2つの段階で構成-

みなさんはオナニーが好きですか?

私は大好きです。

多くの男性は思春期にオナニーや夢精で射精を経験します。

初めての頃はその快感に驚き、虜になり、そしてどういうわけだか罪悪感なんぞを感じたりしたことと思います。

高校生ぐらいになると罪悪感なんぞ雲散霧消して、友達とオナニーの話で盛り上がることができますが、あの罪悪感っていったいなんだったんでしょうかね。

さて、「リンガムマッサージ」の著者は、オナニーはあらゆる種類の本能的な排出である、とした上で以下のように語っています。

思春期の若者は通常、愛情に関する情報やサポートをほとんどまたはまったく受け取らないため、自分を撫でるという自然な衝動ではなく、インターネットで性的な刺激を求め、それを望ましい空想と組み合わせます。

これらすべての状況は、セクシュアリティと自然な射精と、ますます多くの男性が早漏に苦しんでいるという事実によって示されている意識に対する対処を困難にしています。

男性が(再び?)喜びを延期することを学び、それを楽しく拡大し、深めるためには、自覚だけでなく、受け入れ、スローネス、官能的な喜びを性に持ち込むことが必要です。

では射精のメカニズムをみてみましょう。 射精と一口にいっても、体の中では「精液排出」と「射精」の2つの段階で構成されています。

前に取り上げましたが、男性の精子は精巣で作られ、そこから精巣の精細管を通って精巣上体(睾丸上部の柔らかい部分)の尿細管系に入り、そこで成熟します。 射精(ラテン語で飛び散らす、放り投げる)は、視床下部の内部視索前野によって引き起こされます。

1.亀頭への感覚刺激が、陰茎背神経→仙骨の神経→背骨の神経を経由して、背骨を通る神経のうち胸腰部分に伝達されます。

2.ここから交感神経信号が腰内臓神経から骨盤神経叢を経て、精細管・精巣上体・精管・精嚢・前立腺・尿道などの精子を運ぶ通路に伝わり、それらを脊髄反射で収縮させます。

3.この収縮により精巣上体、精液小胞、前立腺からの精液が尿道の後部(後円部)に押し込まれ、同時に性腺の分泌物と混ざり合います。これが「精液排出」段階です。 また同じ下腹神経の興奮によって、射出された精液がすぐ近傍にある膀胱に入っていかないように膀胱頸部を閉鎖されます。(このしくみの障害が逆行性射精となります。)

4.陰部神経(体性神経)の興奮により、後部尿道に排出された精液が外括約筋・球海綿体筋・坐骨海綿体筋がリズミカルに収縮して、時速約40kmで力強く尿道から発射されます。

これが「射精」段階です。

とまあ、精液が射出されるまでに、このような過程があります。 今度AVで男優さんが「イク」と宣言なさってから射出までのタイミングを観察してみてください。

おもしろいことに宣言と同時ではなく実際の射出は約3秒後であることがほとんどです。

射精のあの快感はどこで感じているのかは諸説あるようです。

尿道を通るときだという説もありますが、尿道なら私達は小便をするたびに腰がくだけることになるのでちょっと違うんじゃないかと私は思っています。

発射速度が原付きの法定速度を軽く超えるのですから、私達が「あ、イク」と感じるのは、精液が尿道を通るときよりももっと前であると推測できますね。

じゃあお前はどこだと思うのかと問われたら、施術の経験上、前立腺がなんらかのキーを握っているのではないかと答えようと思っています。

それはともかく、今度AV画面の前で男優さんが「イク」と宣言したら、「3、2、1、GO!」とカウントダウンして遊んでみてください。

次回は「賢者タイム」について書いてみようと思います。

参考図書:Lingam-Massage (著) Jürgen Becker, Michaela Riedl

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