「なぜペニスはそんな形をしているのか」にあった「なぜ睾丸はぶらさがっているのか」の章を紹介させていただきます。
陰嚢は弛緩と収縮することにより温度調整を図り、精子の保存と受精のための活性化を行っている。
睾丸が左右に上下差があるのは、陰嚢の表面積を最大化するため。
この章で一番興味深かったのは、温度調整以外の陰嚢の収縮について書かれていた部分でした。
ペニスが通常状態の時陰嚢は弛緩しているが、セックスの際ピストン運動により損傷しないように縮む。
この収縮は睾丸の温度を挙げて精子の活動を活発化する目的もあるのではないか。
外敵から攻撃を受けている間、陰嚢は収縮して睾丸を守ろうとする。
睾丸が身体の他の部位に比べて痛みに対して非常に敏感なのは、この部位の損傷が子孫を残すことにかかわるからではないか。
陰嚢の収縮は、温度調整や睾丸保護以外の場面でも発生する。
恐怖や身体への驚異的刺激を受けたときである。
出典は失念しましたが、野球の監督が大事な場面でピッチャーマウンドに出向き、ピッチャーの睾丸をつかんで緊張度合いを確認した、というエピソードを聞いたことがあります。
日常の緊張する場面おいて陰嚢が縮む現象はみなさんにご経験があるのではないかと思います。
もちろん私もあります。
最近、ちょっと緊張する場面があって呼吸が浅くなり、その際に陰嚢をさわってみたらやっぱり縮んでいました。
ちょっと思いついて、パンツに手を突っ込んで、私が男性機能ケアの睾丸マッサージ(ジャップカサイ)をみなさんに施術しているのと同じ要領で揉みほぐしたり「ビローン」と伸ばし続けてみているうちに、あら不思議、いつのまにか心が落ち着いて平常化していました。
大事なテスト、プレゼン、デートの前などに、みなさんも是非ためしてみてください。
参考図書:なぜペニスはそんな形なのか ジェシー・ベリング 著 鈴木 光太郎 訳