「なぜペニスはそんな形をしているのか」にあった「なぜペニスはそんな形をしているのか-突起の謎-」の章を紹介させていただきます。
ヒトのペニスは人類に近縁の類人猿のものとは形が大きく異なっており、サイズも格段に大きい。
ヒトのペニスの形は膣のできるだけ最上部へと射精するようにデザインされていると考えられる。
ペニス、特に亀頭の亀頭冠(カリ)は、膣に残る他の男性の精液を掻き出すようにできているという「精液置換説」がある。
実験では、浅い挿入ではそれほど残存精液は掻き出せず、完全に奥くまで挿入してピストン運動した方がより多く掻き出せることがわかった。
アンケートにより、相手の浮気を知った後のセックスにおいて、男性は深く挿入し激しくピストン運動する傾向がみられた。
長期間会えなかった時のセックスにおいても同様の傾向がみられたが、これは長期間会えなかった場合、相手が浮気して他の男と性交している確立が高くなるためと考えられる。
他の類人猿のペニスはヒトのそれのような形をしておらず、前任者の精液を掻き出す機能はないが、ヒトよりも多い「精子の数」で解決していると考えられる。
ネコのペニスには150ほどの尖った棘の帯を備えていて膣を引っ掻く。
ネコ交尾時の鳴き声が悲鳴なのはこれによるものである。
この機能は、排卵を促すと同時に、前のネコの残した精液を掻き出す働きがある。 これを思うと人間のペニスの形は優しく進化したと言える。
ちんこがなぜこういう形なのかについてなるほどの説ですが、理由があろうとなかろうと、ちんこのデザインは素晴らしいと思います。
参考図書:なぜペニスはそんな形なのか ジェシー・ベリング 著 鈴木 光太郎 訳