みなさんは「ウータイ」と言われても「なにそれ」だと思います。
わたしもそうでした。
そもそも私は初めてその名称をセラピスト仲間から聞いたとき、ダイナミックタイマッサージのように、「タイマッサージとなにかを融合させたものだろう」と思いこんでおり、それ故2018年に石垣島でその「ウータイ」とやらのミニ講座があると聞いて参加しました。
そのときに、初めて「タイマッサージとは関係ない」ことを知りました。
勘違いではあったものの、実際やってみると、そして受けてみるとこれが大変気持ちがよい。
なので、現在タイマッサージのコースでは、石垣島で習得したいくつかの技を混ぜ込んでいます。
そのウータイの創始者であるフランス人、ローランド氏が来日し、そのレッスン合宿があるというので参加してきました。
「ウータイ」はローランド氏が開発した全く新しい手法なので、説明がとても難しいのですが、日本人の私達に理解しやすい解釈で説明を試みてみます。
ウータイは筋肉ではなく筋膜に働きかける手法で、フランス人でオステオパシーの専門家であるローランド氏が編み出したものです。
オステオパシーとは自然治癒力を充分に活かして、身体が本来持っている機能性を取り戻し、健康に導く医学です。(日本オステオパシー学会HPより)
オステオパシーとダンスを融合させたものがウータイで、「オステオダンス」という言い方もします。
す。
ダンスといってもビートに合わせて激しく踊る、ってのではなく、実際は静かな円運動です。
クライアント(受ける側)の筋膜に、ある程度テンションをかけた状態でセラピストが円運動することで筋膜を穏やかにリリースします。
ウータイの動画をご覧いただくとイメージが掴みやすいと思います。
ウータイで狙うのは筋膜の表面ではなく、主に骨と付着している深層筋膜です。
深層筋膜には小さな穴があり、そこを神経や血管、リンパ腺が通り、筋肉や臓器に栄養を届けています。
深層筋膜を緩めることによってそれらの循環を正常な状態に近づけます。
クライアントの体感としては、ストレッチのようだけれどもストレッチほどきつくない、筋肉に圧をかけられてるようだけれども非常に穏やか、という感じです。
筋肉をグイグイ押されないとマッサージ受けた気にならない、という方には物足りないと思いますが、その穏やかさとゆっくりさ故に「いつまでも受けていたい」と思う手法、それがウータイです。
合宿には全国からセラピストが集まっていましたが、練習時に受ける側だった人は「すぐに動きたくない」といった感じでしばらく寝たままという光景がよく見られました。
クライアントにとって非常に無理のない手法ですので、リラクゼーションにも最適です。
独立したメニューにするか、タイマッサージに混ぜるのか、混ぜたコースを独立したメニューとしてご提供さしあげるのかはまだ決めていませんが、稼働時には是非お試しいただきたいとおもっています。