懐かしい先生と再開の挨拶を交わし、いよいよ前立腺マッサージレッスン開始です。
前回のモデルは先生の生徒の一人であるおじいちゃんでしたが、今回は30代の人のよさそうな日本人男性でした。
聞くと、彼は生徒でもなんでもなくて、仕事もマッサージに全く関係のない、昨年タイに移住してここに時々マッサージを受けに来ているお客さんとのこと。
先生、よく頼めたな。
「もしかして通訳も期待できるか」と思いましたが、彼はタイ語はほぼわからず、英語もどうやら私並のようなので、私の勝手な淡い希望は瞬殺。
とにかく、日本人が同じ空間にいるだけでもなんだかほっとします。
今回もgoogle翻訳様大活躍。
英語にしているのは、日本語に直接設定するとこんな感じになっちゃうから。
なんやねん、トラクターって。
前回学んだ「ジャップカサイ(腱)(カルサイネイザン)」のときと同様、お腹のマッサージから入り、会陰部をほぐしていきます。
前回学んだものと微妙に手技が異なるので、引き出しが増えていい感じです。
そして、いよいよ指を肛門に入れる過程となりましたが、先生はお腹や会陰部をほぐすのに使っているオイルをそのまま使って指を入れています。
「先生!指入れるときはオイルじゃなくてローション!」と喉まで出ましたが、生徒の分際でマスターのやることに口出しできません。第一「なんでお前はそんなこと知っているんだ」と問われても、うまい返答ができません。
店で行うときには、オイルではなく、潤滑ローションに加え、念のためにワセリン的なものも添加して、肛門周辺から徐々にほぐして、「今なら大丈夫そう」になったらゆっくりと指を挿入しています。
「これ痛くね?」と思って固唾を呑んで見守っていましたが、モデルくんからは苦痛の呻き声はあがりません。
やりようによっては大丈夫なのか、はたまたモデルくんが素朴な見た目と違って意外に百戦錬磨なのか。
「次はお前にやるから受けろ」の段階になって、「これは無理」と確信しました。
「次はお前がモデルにやってみろ」の時、案の定スムーズに入っていきません。
「弘法筆を選ばずだ」と自分に言い聞かせ、自分の持てる限りの技術を駆使してなんとか挿入し、ミッション遂行。
とはいえ、気になったので、直後の休憩時間、モデルくんに「痛くなかったの?」と聞くと、「めちゃくちゃ痛かった。特に先生はぐいぐい入れてくるのですごく辛かった」と悲痛な告白。
モデルくん人がよすぎ。
ごめんなさい、あの時「ローションじゃなきゃ無理!」と言えなくて。
ここは俺が大切なモデルくんを守らねばと思い、レッスン終了時に、「オイルだとケツきついんでワセリンありませんかねぇ」とお恐れながらと直訴してみたところ、先生「ワセリンなぁ・・・」的な不満顔。
なぜ不満顔になるのかわからないけれども、このままじゃこの子のケツが壊れる、と私も必死です。
なんとか食い下がり、明日からのレッスンにはワセリンが用意されることに。
「もっというとワセリンだけじゃなくてローションも」と言いたかったけれども、この近くにはドン・キホーテもないことですし、調達の手間がかかっちゃうな、と思い妥協しました。
レッスンの帰り、今日のあれだと明日絶対ヒリヒリする。、そう思い100バーツ渡して「痔の薬買って塗っておくことをおすすめするよ」と伝えました。
「なんでそんなことに詳しいのか」なんて野暮なことを聞かない素朴なモデルくんに、あらためて申し訳無さを感じ、食事をおごりました。