カルサイネイザンを勉強していくと道教の考え方に触れていくことになるのですが、道教では「セックスはガンガンすればいいけど射精はしないようにするんやで。」という教えになってます。
私は「射精しない人生って何のための人生かッ!」と思い、カルサイネイザンの考え方やポイントなどは男性機能ケアに取り入れるけど、そこの部分は採用しないと固く心に誓っている有り様です。
さて、そんな未熟な私の後ろ支えとなりそうな、「射精をしたほうが心と体の健康にいいですよ」という研究結果があるので、その内容を紹介させていただきます。

第3回:射精がストレスを和らげる科学的理由
― 神経ホルモンと自律神経系の視点から ―
射精が前立腺がんリスクの低下に関係するだけでなく、心理的なストレス軽減や自律神経の調整にも寄与しているという報告があります。
本稿では、射精と脳内ホルモン、自律神経系の変化に焦点をあて、その生理学的背景を考察します。
射精後の神経ホルモン分泌
性的刺激やオーガズム、射精に伴って、脳内ではいくつかのホルモンが分泌されます。
それらは以下のような働きを持っています。
● オキシトシン(Oxytocin)
- 通称「愛情ホルモン」や「絆ホルモン」とも呼ばれます。
- 射精後に急上昇し、情緒の安定感・安心感の促進に関与します。
- 心拍数や血圧の低下とも関連し、副交感神経優位な状態を引き起こすことが知られています。
● プロラクチン(Prolactin)
- 射精後に分泌されるホルモンのひとつで、性的満足感やリラックス感の持続に関係しています。
- このホルモンは、ドーパミン系の活動を一時的に抑制し、性的欲求の一時的低下(いわゆる「賢者タイム」)を引き起こすと考えられています。
● セロトニン・ドーパミン
- 射精時にはドーパミン(快楽)優位、射精後にはセロトニン(安定)優位へと切り替わります。
- このホルモンの切り替えが、心身の緊張からの開放感や、平静な精神状態の回復に寄与しています。
自律神経系の変化
射精には、交感神経と副交感神経のバランス調整作用があります。
- 射精時には交感神経が優位になり、筋収縮や血管収縮を促します。
- 射精後は、副交感神経が優位となり、深い呼吸・末梢血管の拡張・心拍数の低下などが起こります。
この切り替えは、交感神経優位状態(緊張・不安・ストレス)をリセットする機能を持ち、心身のクールダウンを誘導します。
射精と睡眠の質の関係
いくつかの臨床観察では、射精後の入眠のしやすさや睡眠の深さが報告されています。
これは、
- オキシトシン・プロラクチンの鎮静作用
- 副交感神経優位への移行
- セロトニン→メラトニンへの変換促進(睡眠ホルモン)
といった複数のメカニズムによるものと考えられています。
心理的な安定感との関係
定期的な性的活動は、自己肯定感・情緒の安定・ストレス耐性の向上に関係するという心理学的な報告もあります。
特に、「性的な充足感」を持つことが、慢性的なストレスへの反応性を下げる要因になるとする研究もあります。
次回予告
第4回:「射精とホルモン:眠れる夜と活力の朝」
― 睡眠と性ホルモンの相互関係 ―
※参考文献:
- Brody S. Biological Psychology. 2006;71(3):312–315
- Carmichael MS et al. Hormones and Behavior. 1994;28(3):456–471
- Kruger TH et al. Neuroscience Letters. 2003;345(3):185–188
- Levin RJ. Journal of Sex & Marital Therapy. 2009;35(4):294–310
射精はストレスを逃がす効果があるんですね。
お客様の中には「会社のトイレでオナニーします」って方がおられますが、ご本人は意識なさっておられなくても、ストレスを溜めないソリューションを実行なさっておられるのかもしれませんね。
あなたも上司や部下や取引先に対して「キィーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」となったらトイレに直行してみてください。
そして効果があったかどうかを私に教えて下さい。