
お客様の中には早漏を気になさるかたがいらっしゃいますが、「実は最強の生き残り遺伝子の持ち主なのかも-早漏は人類のデフォルト仕様-」という見解があったり、射精が早い分リカバリも早い方も少なくないので、私なんぞはつい「遅漏の人が1回しか射精できない時間の中で2回射精できる方が楽しいのでは?」なんて思ってしまいますが、そんなこと言ったとて、当事者の方々には深刻なお悩みですよね。
さて、「若いときはそうでもなかったけど高齢になってから早漏になった」という方が少なからずいらっしゃいます。
若い頃は感受性が高いので早漏で悩むことが多いのは納得できますけど、年齢を重ねると感覚が鈍くなってくるイメージがあるのに、逆に高齢になってから早漏に変わってしまったという話を聞くと、『え、なんで?』と不思議に思います。私自身は年々「射精まで時間がかかるようになったなぁ」と日々思っているからなおさらです。
ですからこの現象について調べてみました。
1. 神経系の変化
- 感覚過敏の増加
年齢とともに、陰茎やその他の性器の神経感受性が変化することがあります。特に神経の調節機能が低下すると、感覚刺激への過敏性が増加し、射精反射が早まる場合があります。 - 末梢神経障害
糖尿病や神経疾患が背景にある場合、末梢神経の異常が感覚の変化を引き起こし、射精コントロールが困難になることがあります。
2. ホルモンバランスの変化
- テストステロンの低下
高齢になるとテストステロンの分泌が低下します。この変化が性的興奮や射精反射の調整に影響を及ぼし、早漏を引き起こすことがあります。 - オキシトシンやセロトニンの影響
射精を抑制する働きを持つセロトニンの機能が低下したり、性的興奮に関与するホルモンのバランスが崩れることも一因です。
3. 血流や循環の問題
- 陰茎の血流の低下
動脈硬化や心血管疾患がある場合、性器への血流が低下します。この影響で性的興奮の過程に変化が生じ、射精タイミングが乱れることがあります。 - 勃起不全との関連
高齢者では勃起不全(ED)と早漏が同時に現れることが多いです。勃起を維持するために焦りや不安が生じ、それが射精を早める原因となることがあります。
4. 心理的要因
- 不安やストレス
年齢に伴う性機能の変化に対する不安やパートナーとの関係の問題が、射精コントロールに悪影響を与える可能性があります。 - 過去の経験の影響
若い頃からの射精パターンが固定されている場合、高齢になってからもその傾向が続くことがあります。
5. 薬剤の影響
- 薬の副作用
高齢者では高血圧や心臓病、うつ病などの治療薬を使用していることが多く、これらの薬が性機能に影響を与える場合があります。特に中枢神経に作用する薬は射精反射に影響を与える可能性があります。
対策とアプローチ
高齢者の早漏は、多くの場合、生活習慣の改善や医学的な介入で対応可能です。具体的には:
- リラクゼーション法やマインドフルネスを取り入れて心理的ストレスを軽減する。
- 性機能改善薬や抗うつ薬(SSRI)を使用してセロトニン機能を高める。
- 骨盤底筋トレーニング(ケーゲル運動)で射精コントロールを向上させる。
- 必要に応じて泌尿器科や性機能専門医に相談する。
高齢になってからの早漏は、身体的要因と心理的要因が複雑に絡み合っているため、適切な診断と治療計画が重要です。
いかがだったでしょうか。
これらの対策のうち、当店だと「リラクゼーション法やマインドフルネスを取り入れて心理的ストレスを軽減する」お手伝いをさせていただけるんじゃないかと思います。
また、テストステロンの減少も原因のひとつにあげられています。科学的な立証は未確立ではありますが、1993年に発表された研究(Testicular compression during exercise: serum testosterone levels)では、精巣に圧力をかけた1.5分後にはテストステロンが16.7-18.2%も高まることが明らかにされています。
当店のジャップカサイ(睾丸マッサージ)はリラクゼーションとして提供していますが、こんなことを頭において受けていただくのもいいのではないかと思います。